RSS

ほっこり訓練日記24



こんにちは、松山真由美です。
先日、私の作文が「ホワイトハーネス」という、ライトハウスの機関誌に掲載されたので、今日はそれをご紹介したいと思います。
3ヶ月ほど前のある日、ほっこりあん先生に「盲導犬が来てから変わったことなど、どんなことでもいいので書いてください!」と頼まれました。
何を書こうか随分悩みましたが、奇跡だらけの訓練所で、感動のあまり「すごーい!ここは魔法学校だったんだ!ハリーポッターの世界!」とみんなに話していた事を思い出したのです。
「そんなこと言ったの松山さんが初めてだよ!」と、感心されていましたが、
私からすれば「どぉ考えてもここは魔法の世界なのに!なぜ誰も気づかないのかしら?」
そうだ!ありのままを書こう!と思い「魔法学校を卒業した私」というタイトルで書くことにしました。

この訓練日記に、よく魔法が出てくるのですが、、なぜ魔法なのかということを今まで書いていなかったなぁと思い、今回の訓練日記に載せることにしました。
ぜひ読んでみて下さいね(^o^)/



「魔法学校を卒業した私」
こんにちは、私は、ほっこり美容村でエステの仕事をしている松山真由美です。
去年の10月、長い間待ち望んだ共同訓練で、ラシッドに出会いました。
初めて会った時は「なんだか夢見たい!やっと出会えた!ここまでくるのには本当に長い道のりだったなぁ!!」
9年も願い続けたからか、誰よりも激しく感動した私は、何も見えない中、
あれ?ここは何かが違う!と、気づいたのです!
全く目が見えない人間に、まるで見えているみたいに歩けるようにしてくれるなんて、すごすぎる!
そう、ここは魔法使いの先生が、魔法の犬に魔法のかけ方を教えてくれる魔法学校だったのです。
そうか、だからこんな山の上に訓練所があるんだ!ハリーポッターのお城みたい!と独りで感動していました。
でも卒業して現実の世界に戻ってからがとにかく大変でした。
訓練中は、魔法使いの先生がいてくれたから安心でしたが、お城から外にでると、何もかもがうまくいかないのです。

まずは、家と職場の往復の猛練習。お店から自宅までは結構遠く約1時間。
半人前の私たちには、いきなりハードすぎる道のりでした。
建物から外にでると、そこには無限に広がる真っ暗な空間。
今までの私なら、怖くて一歩足りとも動けなかったのに「いってきまーす!」と勢いよく歩いていけるのです。
しかも誰にも何にもぶつからない!「わーい!自由だー!」という喜びと
「長い間信じて待ち続けたからこそ、今の幸せがあるんだ!」という思いから、
絶対がんばらなくっちゃ!と力みすぎたのがいけなかったのです。

つい先日も、早く上手くなりたい!という焦りの気持ちから、痛い目にあいました。
犬より前にでなかったら絶対に崖から落ちない!というのが鉄則なのに、
仕事に遅れる!昨日はできていたのに今日はなんでできないの?
焦りすぎた私は、つい勝手にウロウロして、溝にはまり思いっきりこけてしまいました。
他にも、完全に迷子になって探しにきてもらったり、車道に出てしまい、死ぬほど怖い思いをしたり、
絶対に入れると思っていたお店に入店拒否をされて、悲しい思いをしたりなど、
ラシッドと生きるようになってからは「え?なんで?」というような、
見えていたら有り得ないような事ばかりが起こります。

ですが、そんな失敗の数々から、何事も余裕が一番大事!
心に余裕がないと、いい仕事なんてできない!などなど、
いつもラシッド君には、教えられてばかりです。
これから先もいろんな事があると思いますが「これが私の生きる道、私の世界なんだ!」と、焦らずのんびり楽しみながら、
魔法の勉強をしていこうと思います。

ラシッド、いつもありがとう。

2016-06-10 15:27:03

ほっこり訓練日記23



こんにちは、松山真由美です。
先週、ものすごく感動する出来事がありました。
私には、訓練所を卒業して以来半年以上、ずーっと苦しんでいることがあります。
家と職場の往復を歩きたくて盲導犬にきてもらったのですが、あまりにも道のりが長すぎて、ハプニング続出の日々。
特に始めの頃はしょっちゅう迷子になり、本当に大変でした。
そんな数々の迷うポイントも、一つずつ、何とかクリアしてきたのですが、どうしてもどうしても克服できない交差点があるのです。

ほっこりあん先生が、何度も訓練にきてくれるのですが、それでもうまくいかないのです。
あまりにも迷うので「あれ?この交差点は何かがおかしい!」と思い、「魔の交差点」と呼んでいました。
その魔の交差点に近づいてくると、何かがおかしくなって、急に身も心もガチガチになりパニックになるのです。
そして負のスパイラルに陥り、何が何だかわからなくなって、気づいたら知らない場所に迷宮入り。
一番多いのが、反対側の歩道に向って、車道を斜めに横断してしまうのです。
見えていたらただの普通の交差点みたいなのですが。
一体どんなことになってしまうのか、普段の歩行を犬にバレないように後ろから、ほっこりあん先生が偵察にきてくれたこともありましたが、なぜかその時はうまくいくのです。とにかく、こんな感じで私たちは半年以上経っても、魔の交差点で苦しみ続けていたのです。
「先生、私にはもうムリだと思います。
朝はもう、歩くのやめた方がいいと思います。」
と、結構どんなことも諦めないで乗り越えてきた私でしたが、さすがに今回はもうムリかなぁ?
しかし、ほっこりあん先生は、全く諦める様子はなく、「松山さんならできますよ!」と言って、新しい魔法の使い方を教えてくれました。
「そうね、確かに、半年間もがんばってきたのに、ここで諦めたら全てが終わる!」
と、必死の思いで、次の朝もう一度トライしてみました。
すると、昨日まで見事に斜め横断して、周りの人に迷惑をかけていたのに、新しい魔法がよく効いて、ウソのようにうまくいったのです!
「わーい!やったぁー!!すごーい!やっと渡れたー!!!」
もう、嬉しすぎて大興奮していたら、今まで何度も迷子になった私たちを助けてくれたおじさまが、「今日はうまくできたね、また斜めにいかないか心配でみていたよ。上手に渡れたね!」
と、犬をほめてくれたのには感激してしまいました。
そして、私の中では、まさかなぁ!と思っていたのですが、なんとこの日は、私のバースデーだったのです。
きっと偶然だろうと思っていたら、その後からもずっと、うまくいくのです。
「あれ?どうなっているの?」と言うくらい、普通の交差点にもどったのです。

このことを訓練仲間に報告すると
「魔の交差点いけたんか!良かったなぁ!
それよりあんた、誕生日やったやろぉ!
これは、ラシッドからの、誕生日プレゼントやで!すごいなぁ、ビッグプレゼントだね!!」
と言われました。
「そうか、そうだったのかー!!今まで、この日のために、魔法をかけて、通れないようにしてたんだ!!
ラシッドとほっこりあん先生が、2人で手を組んで、私を喜ばせてくれたバースデープレゼントだったんだー!」
今から考えても信じられない話ですが、まさかのビッグプレゼントに、今年は幸せがいっぱい。

その次の日、ほっこりあん先生に、
「良くがんばりました!今回、かなりの大きな山を乗り越えましたね」
と、久しぶりに大きなグッドをもらい「諦めないで、あの時がんばって本当によかったなぁ!」
と、心の底から大満足した奇跡のバースデーでした\(^o^)/

2016-05-27 09:03:01

ほっこり訓練日記22



こんにちは、松山真由美です。

今日は、私と犬の育ての親、ほっこりあん先生(青木さん)のお話です。

ラシ君が立派な盲導犬になるように、そしてその後、共同訓練で私たちが二人だけで歩けるように一生懸命指導してくれた、私たちにとっては、優しいお父さんみたいな人。

その、ほっこりあん先生が、ライトハウスの広報誌で書かれた文章「目指せ!褒め上手」
私は、「久しぶりにいい文章に出会えた」と、素直に感動して、何度も読みました。
私だけが感動しているのはもったいない!と思い、ほっこりあん先生にお願いして、訓練日記に載せさせてもらいました。「ぼくの誉め上手と、この文章は、松山さんの影響大ですよ!」といわれましたが、この文章を読んでいただければ、私が「ほっこりあん先生」と名付けた理由がわかってもらえるかなぁ?と思います(^O^)
読んで皆様もほっこりしてくださいね★


目指せ「褒め上手」
昨年の秋頃から社会人バレーを始めました。友人に誘われて何となく参加したの
ですが、体を動かすことの「爽快感」これを久々に感じています。ただ毎週参加
することができず、まだ数回しか行けていない現状です。そのためせっかく教わ
ったことも次の練習のときには体は忘れてしまっています。それでもメンバーの
人達は親切に教えてくれるのです。左利きのぼくのために、鏡模写をしながら
手足の動きを一緒に考えてくれるのです。
初めて練習に行った時、体はもうクタクタ。日頃訓練で歩いているので体力には
自信があったのですが、すぐに息が切れて翌日には筋肉痛という有様です。普段
使わない筋肉をフル活用!いまでは無駄な力も抜けてなんとか動けるようになり
ました。
そんなこんなでチームに溶け込みつつあるのですが、初心者のぼくが楽しく練
習できているのは、なんといってもチームの雰囲気のおかげです。ピリピリする
こともなく、何より自分たちが楽しんでいるといった雰囲気なのです。また教え
方も優しく、よく褒めてくれるのです。そうした気持ちが乗り移って僕の動きも
サマになってくるのでしょうか。(たまに調子に乗って注意もされますが。)そ
の時、ふと脳裏に浮かんできたのは、訓練犬たちの顔。そう、これは犬の訓練で
普段心掛けていることなのです。「そうか、犬たちも楽しく教えてもらうことで
成長するんだ」と実感しました。
ぼくは人も犬も同じなんだなぁと思います。よく耳にする言葉で「褒めて伸び
るタイプ」とありますが、「みんなだよ!」と突っ込みたくなります。誰しも褒
められることは嬉しいもの。そうみんな褒めて伸びるのです。「教わる側」に立
ち返ることで大切なことを再確認できました。
そして僕はいま、利用者さんに盲導犬との生活・歩行を「伝える」という歩行指
導員の駆け出し中です。利用者さんに知識や技術を伝えることで試行錯誤の日々。
上手くいかないときはドンヨリな空気が漂うこともあります。そんなときこそ
「楽しい雰囲気作り」これを心掛けようと思います。笑顔になれば頭も体も力が
抜け、自然と良い結果がついてきます。盲導犬との生活を楽しんでもらえるよう
に、褒め上手な指導員を目指します。

2016-05-20 09:41:01

ほっこり訓練日記21



こんにちは、松山真由美です。
先週、日本ライトハウスの「クリーンキャンペーン」に参加してきました。
「クリーンキャンペーン」とは、ライトハウスの職員さんと盲導犬とユーザーさん、ボランティアさんで、御堂筋のゴミを掃除して「街をキレイに!そして、心もキレイに!」という素晴らしい一大イベントの事です。
訓練所を卒業する前にそのイベントの話を聞いた時、直感で「あ!これ絶対にいきたい!」と思いました。
「難波の駅まで来れる人は大集合!!難波の駅で待っていますからね!」
と言われていたのですが、犬と二人だけで難波に行くなんて、私たちにはまだまだ夢の世界!
なぜなら、思っていた以上に職場と家の往復がうまくいかず、なかなか駅に行くという課題に取りかかれないのです。
日にちは近づいてくるけど大丈夫かなぁ?と焦っていると、本番の2週間くらい前に、ほっこりあん先生が訓練にやって来てくれました。
「大丈夫、駅までは簡単なので余裕ですよ!」
と、笑顔で言われたのですが、私にはそんな甘くない!と分かっているのです。
店から家まで帰るのに、迷子にならず誰にも頼らず帰れるようになるまで半年もかかった私たちが、一回の練習でうまくいくわけがないのです。(しかも家から職場までの行きのコースは未だに苦戦中)
その次の週、訓練仲間に無理言って、駅に行くコースの練習につきあってもらいました。
訓練仲間を「一緒にクリーンキャンペーンに参加しよう!」と誘ったのは私なので、何が何でもいけるようにならなければ!
そんな気持ちが訓練仲間に伝わったのか、必死で私に猛特訓してくれました。
視野がほとんど欠けてしまい、本人もかなり見えずらく大変だというのに、一生懸命私に指導してくれたのです。
何とかうまくいっても心配だったのか、何度も何度も「もう一回やっとこう!」と、ほっこりあん先生よりよっぽどスパルタでした。

でも、そのおかげで、、昔テレビで見た「初めてのおつかい」みたいに、かなり怪しい二人組でしたが、何とか難波の駅まで行くことができたのです。
「すごーい!本当に犬と私だけで難波に行けたんだ!」と思えば、不可能が可能になった奇跡に、感動で胸がいっぱいになりました。
難波の駅についたら、そこにはさらにもっと大きな奇跡が!
目が見えなくなってから、ずっと長い間、私にいろんな日常生活を指導してくれ、どんなに落ち込んでも前を向かせてくれた、ライトハウス養成部の「ほめ上手の神様、堀内先生」が、私のことを抱きしめてくれたのです。
堀内先生に会えたのは3年ぶり、嬉しすぎてなかなか言葉がでませんでした。必死でがんばったけどできなかった白杖での歩行訓練。それならばと盲導犬はどうかと、二人で訓練所を訪ね、私のために所長さんに一生懸命お願いしてくれた事。
あれから10年、本当にいろんなことがあり、こんなに遅くなりましたが、「先生!ラシッドです!」と、私の横で嬉しそうにしている犬を、紹介する事が精一杯でした。
「そうか!だから何が何でも今日は来たかったんだ!!こんなご褒美が待っていたんだ!」
そして、そこには訓練所を卒業して以来久しぶりに会えた職員のみなさん、初めてお会いしたユーザさんにボランティアさん。
ここにはたくさんの仲間がいてると思えば、一人じゃないんだなぁ!という何ともいえない安心感に包まれました。
そんな心温かいほっこりあんたちで「街をキレイにするぞー!オー!!」と、今までに味わったことのない、一致団結感に思いっきり感動してしまいました。
実は、この日がくるまでの間「行けたら行くね。」と言っていた私の自信のなさがバレていたからか「無理しなくていいよ、来年がんばればいいよ!」と、いろんな人に言われていたのです。
でもあの時あきらめていたら、今日という幸せな1日には出会えなかったので、こんな私だけどやればできる!勇気を出してこのイベントに参加して本当によかった!
と私の心の中までキレイになった、奇跡のクリーンキャンペーンでした(^^)

2016-05-12 20:03:01

ほっこり訓練日記20



こんにちは、松山真由美です。
先月、沖縄に研修旅行に行く直前、ちょっといい話がありました。
恩納村にある結構有名な三線ライブのお店に予約を入れた時のことです。
「ご予約は何名様?大人ですか?子供さんはいますか?」
「はい、大人5人と盲導犬です。」
すると「盲導犬ですか!それなら、個室の方で予約をお取りしましょうね」
と、店長らしきおにいさんに言われました
「え!なんで?三線ライブはみんなと一緒だからいいのでは?」という私に
「もっと早くに電話を下さっていればよかったのですが。盲導犬はお店としては全く問題ないのですよ。ただその日は、小さい子供連れのお客様の予約がたくさんはいってまして。連絡を取って、犬がだめな人がいないかを確認するのには、ちょっと今からでは時間がなさ過ぎます。個室ならゆっくりできるし、演者に言って個室で5曲ほど特別にライブをしてもらいましょう!」
といわれたのですが、みんなで「イーヤーサッサー!を言ったり、カチャーシーを踊ったりが三線ライブの醍醐味なはず。
少し考えますと電話を切りました。
みんなにそのことを伝えると、
「えーすごーい!いいじゃないですか!私たちのために歌ってくれるんでしょう!」
とあっさりオッケー。
その事を伝えるためにお店に電話をかけると、
「あぁ、先ほどの!よく電話をくれました。私あの後すごく胸が痛かったんです。ものすごく嬉しい、電話がなければどうしようかと思っていました。あぁ、嬉しくて私もう涙がでそうです!」
と大喜びされました。
以前に盲導犬が来たとき、子供たちが怖がってしまったらしく、このキャンさんという男性は、楽しみにしている子供のことも考えるし、私たちのことも考えてくれているということがすごく伝わってくるのです。
「会えるのを本当に楽しみにしています!」と何度も言ってくれて、すっかり仲良しになり、わたしもキャンさんに会うのが楽しみになっていました。
しかし、その一時間後「キャンです。松山さんはみんなと同じ会場の方がいいって言っていたから。やはり気になって私あの後、すぐに全員に連絡をしました。みなさんに盲導犬のことを説明し、理解してもらえ確認をとりました。全ての子供さんが、盲導犬なら大丈夫だと言ってくれました!」と涙ながらに電話がかかってきたのです。
キャンさん、すごく忙しいのに、みんなのためにありがとう!と私も嬉しくて涙が出そうになりました。
後で聞いた話ですが、以前に盲導犬が十数頭も来たことがあるらしく、子供が怖がって大変だったとか。
しかし、ライブが始まっても机の下で静かに寝ているのをみて、改めて盲導犬は賢いから大丈夫!と、多くの人に安心してもらえたかなぁ?と思えば、本当に今回行ってよかったと思いました。
そして私とキャンさんは、「ありがとう、会えて本当に良かった!」と、熱い熱い握手を交わしたのでした(^^)

2016-05-05 19:21:02

前へ 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 次へ
facebook
友だち追加数

店舗情報

営業時間
9:00~18:00
定休日
毎週月曜日
TEL
072-299-9991
住所

大阪府堺市南区
野々井260-1(地図)
クレジットカード
ご利用いただけます。
QRコード
スマートフォン
携帯用QRコード