こんにちは、松山真由美です(^^)
今日は私がいつも歩いている緑道で毎日繰り広げられている散歩犬との戦いについて書きたいと思います。
家からお店まで50分かかる道のりのうちの30分は緑道を歩いています。
とても気持ちが良く、犬のお散歩にはもってこいのコースなので、よくいろんなわんことすれ違うのです。
毎日歩いていると、どんどん馴れてきて、歩行自体はとてもいい感じになってきたのですが、散歩犬だけはなかなか克服できません。
困ったことに、散歩犬を連れている人は間違いなく犬が大好き!
その熱い視線と、人間も犬も大好きな、盲導犬一年生の目があってしまったらもう最後。
「わーい、わーい!遊ぼうよー!」と、大喜びしてしまうのです。
そのたびに「ノー!!!こらー!ダメー、すみませーん!」
と必死でハーネスに捕まっている私に、
「盲導犬の訓練中なんですか?」
「いえ、現役です!!」
そんな会話を何度したことかわかりません。
だんだん、犬の動きがソワソワして怪しくなり、しっぽがピコピコ動き出したら、誰かがこっちを見ているサインなのです。
「あ、前方に犬がいるな!と思った瞬間に、こっちが先にビシッとコントロールするんですよ!」とつい先日も、ほっこりあん先生に言われたところです。
そういえば、共同訓練が始まって、一番始めに教わったのが、このコントロールの仕方でした。
初めから最後まであれだけ「松山さんは誉めるのは上手ですが、注意が苦手。メリハリのメリが大事なんですよ!!」と言い続けられた意味が、今になって本当によくわかりました。
やはり、何事もそうですが、基本が大事!そして最初が肝心ですね!
でもきっと、今からでも遅くないはずだと、メリハリの成績の悪さを反省しながら、
「よーし!来たな!今だー!」と、気合いを入れてリードを引いてみても、結局負けてハーネスにしがみついてしまうのです。
しかし、わたしにとってはこんなにも大変なのに、なぜか、ギャンギャンガルガルー!と激しく吠えてくる犬には全く無視して、足早に通り過ぎていくのです。
その姿はまるで、
「僕はわんこではありません!盲導犬です!」と言っているかのようです。
こんな調子ではありますが、私たちがあまりにも嬉しそうに歩いているからなのか、盲導犬と気づかない人も多く、本当に日々いろんな事が起こります。
交差点などで、散歩犬の方に寄っていき、方向がわからなくなってしまい迷子になる事もしばしば。
そこで、盲導犬に出会った時に、どう対処したらよいのか知らないという方がほとんどだろうなぁと思うので、訓練所で教わった、周りの方へのお願い事をご紹介しようと思います。
「犬の名前を呼ばないでください。
犬の目を見ないでください。
犬の気を引くようなことをしないでください。
犬を触らないで下さい。
犬に食べ物を与えないでください。」
それと、これはムリではないかと思うのですが、
「この子たちのことは気にせず、奈良公園の鹿だと思って、知らん顔をしてあげてください。」と教わりました。写真は、動物病院の待合いで、賢くアンダーして待っているところです。
私が一番苦手な、メリハリの魔法がうまく使えるようになるまで、一生懸命がんばるので、もしも道を歩いているときや、お店や病院などで、私たちを見かけたら、ぜひ温かい心で見守ってくださいね(^^)