こんにちは、松山真由美です(^^)
先日、盲導犬と歩き出して、一番のショッキングな出来事がありました。
朝から犬と二人でいつものように歩いて職場までいこうとしていた時の話です。
今日は日曜日で、通学の子供たちも「いってらっしゃーい!気をつけて!がんばりやぁ!」と、応援してくれる見守り隊のおじさんもいない静かな朝でした。
いつものように緑道に上がるためのスロープを探していたのですが、
「あれ?何かおかしい!スロープは?」と、なんだかいやな予感。
これは絶対に通り過ぎたよなぁ!引き返すしかないと思い、クルッと回転してバックターン!
しかし、自分では決まった!と思っていても、少しでも角度がズレると、とんでもない事になってしまうのです。
そして、このまま進んだら危険!と感じたら、盲導犬は動かないということを、焦りすぎたために一瞬忘れてしまったのです。
「なんで?なんで動いてくれないの?」と、仕事に間に合わなくなるという焦りから、ついウロウロしてしまったのです。
ギャー!という叫び声と共に、溝にはまり、思いっきりこけてしまいました。
私の中では一体なにが起こったのかわからず頭の中は真っ白でしたが、「今どき、こんなに激しく溝にはまってこけている人間はいないよなぁ!」と思えば、恥ずかしいのと痛いのとで、普段は忘れている見えないという事実と恐怖心が急に襲ってきて、身も心もボロボロ。
結構どんなときでも前に進んでこれたのに、この時ばかりは「今日は、もう無理かも。誰かに迎えにきてもらおうかな?」とかなり弱気になってしまいました。
どうしたらいいのかわからなくなり、道の片隅で犬と二人で落ち込んでいたその時です!
「松山さんはいつもがんばっている、その前向きな姿勢には本当に尊敬です!」というような内容のメッセージが、ほっこりあん先生から届いたのです。
「え!どういうこと?今の見ていたの?」というくらい本当にすごいタイミングでした。
きっとこれは「がんばれー!くじけるなー!!」と、ほっこりあん先生が、エールの魔法をかけてくれたんだ!と、思わず笑顔になりました。
その時、思い出したのです!
「ほっこり訓練日記4」で書いた、共同訓練3週目の、三角コースで、初めて転倒した、あの日の事を。
「そうだ、あの時、もう無理かと思ったけど、この子と二人だけで乗り越えれたんだ!だから絶対に私たちなら大丈夫!絶対に歩いていける!」泣いている場合ではない!と勇気を出して、歩き出しました。
「すごーい!あのことがあったから、今がある!私達はやればできる!」
それにしても、あの時自分に負けて助けを求めていたら弱い子になって、何かあるたびに甘えていただろうなぁ!
どんなこともそうですが、意味のないことなんて何にもない!余裕が何よりも一番大事!心に余裕がないと、いい仕事が出来ない!という事を、私は今回の失敗から、大いに学びましたヽ(・∀・)ノ