ほっこり訓練日記35
こんにちは、松山真由美です。
半年前、社交ダンスが大好きなほっこりあん先生のお父さんがお店に来てくれた時から、私の趣味が復活し、人生が変わりました。
「せっかく社交ダンス習ってきたのにもったいないよ!また練習したらいいのに!」
と、何度も勧められ、
「えー!でも何年も踊っていないのでもうダメですよ!」
と、おろたえている私に「体は覚えているから大丈夫だよ!」と言って、背中を押してくれたのです。
そうか!と思い、家で1人で練習していると楽しさが蘇ってきて、また習いたいなぁと近所で教室を探していました。
やっといいところが見つかり、「そうだ!ラシ君と二人でも通えるようにならなくっちゃ!」
と、気合いは十分!
ところが、いざ教室に電話をすると
「目が見えないと、他の生徒さんに迷惑になるので」
と、まさかでしたが断られたのです。
ショックのあまり、習い事なんてもうしない!
と思ったけど、そういえば、そこのカルチャーセンターに「沖縄三線」の教室があったのを思い出したのです。
実はダンスの練習を再開したら、眠っていた何かが目覚めたのか、三線の練習も再開したくなり、毎日夢中で練習していました。
「これはもしかして?呼ばれている?」
と思い電話をかけてみると、「全然問題ないですよ!」と言ってくれたのです。
しかもその教室は、月2回、月曜日だけなのです。
「なんだか導かれている気がするなぁ!運命を感じるわぁ!」
と思い、早速ラシ君とヘルパーさんと体験に行ってきました。
「目が見えなくても大丈夫。僕が教えてあげるよ。
耳で音を拾うようになるから、きっと僕らよりも上手くなるさぁ!」と温かく迎えてくれました。
月曜日のことを話すと、
「僕もたまたまカルチャーセンターに頼まれて月曜日だけ教えにきてるんだ!これは運命やな!」
と言って、私たちの目の前で三線を弾いてくれました。
すると、どんな音にも動じないラシ君が、心にズンズン響いてくるすごい歌声に
「何、何、何事?」
と、机の下から飛び出してきたのです。
こんなラシ君は初めてみましたが、よっぽど衝撃的だったのか、じーっと横に立って先生のことをみていました。
私も感動のあまり思わず、「すごーい!先生、歌上手いー!」と言ってしまいました。
「ありがとう、実は僕プロやねん!」
といって渡された名刺を見てビックリ!
いろんなステージで歌っているすごい人。
涼先生といって、沖縄では有名な師範だったのです。
きっとこれは全てが神の思し召しだと思い、迷わず入会することに。
初めてのレッスンでは、キレイな音を出すことからでした。
先生は私の三線に、指の位置がさわってすぐにわかるように、立体シールをはってくれてから、録音機に調弦の仕方や楽譜などを、聞いただけでわかるように何度も何度も吹き込んでくれたのです。
それはまるで呪文のようで、どんどん魔法にかかり、あっという間にスラスラ弾けるようになっていました。
それにしても、ダンスの先生とは大違い。
同じ人間なのに、この差は何なのかしら?
〈捨てる神、おかげで会えた、拾う神〉
私は今まで
「三線でたくさんの人を癒せたらいいなぁ!」
と思い、独りで練習してきましたが、この「ほっこり師範」に教わればいつか、日本中を元気にするために、ラシ君と三線を背負って歩き回る日が来るかもしれないなぁ!
その時のためにも、今からラシ君との訓練、もっともっとがんばろう!!と思いました(^O^)