こんにちは、訓練中の松山真由美です(^^)
ライトハウス城を卒業し、現実の世界に戻ってからは、現地でのルートを、犬と二人だけで歩けるようにと、猛特訓の日々が始まりました。
ほっこりあん先生が教えに来てくれるのも、今日で最後!という、卒業試験のような日の出来事です。
なぜかこの日は調子が悪く、最初から最後まで失敗の連続、私も犬も先生までもが、どどどどーんと落ちて身も心もボロボロでした。
こんな成績で卒業させるわけにはいかないと、さすがのほっこりあん先生も、この時ばかりはスパルタ!
なぜなら、盲導犬を持ちたいと願っていた一番の理由が、職場までの道のりを歩いてみたい!というものだったからです。
なぜ失敗したのか一つ一つ問題を解決しながら、何度も練習したのですが、それでも自信はなかなか回復しませんでした。今まで目が見えなくなってから、暗闇で料理なんてできない、本なんて書けるわけがない、エステの仕事なんてできるはずがないq、というできないをできた!にかえてきた私でも、片道50分はかかる道のりを、誰にも迷惑をかけずに歩きたいという願いは、さすがにちょっと贅沢すぎたのかなぁ?
しかし、次の日、先生がいなくなり、犬と二人きりになった私は、今回の訓練を振り返り、がんばってきたことを思い出したのです。
そして、地図を頭に描き、どうやって歩いていくかを、何度も何度も犬と二人でイメージしました。
すると、もう誰にも甘えられない、やるしかない!と腹をくくり、「私には絶対にできる!!」と元気よく歩き出したら、私の元気が犬にも伝わったのか絶好調!!!
「やったー!できたー!グッドボーイ!」と、、犬の頭をなでながら、どんどん進んでいきました。
「すごーい!道を歩いてる!誰にも頼らず二人だけで本当に本当に歩いてる!!」
と思えば犬にはもちろん、ここまでこれた事、今歩けているというこの奇跡を起こさせてくれた全ての人への感謝の思いが、次から次に溢れ出てきて、涙が止まらなくなりました。
気がつけばお店の前。
心配して待ちかまえてくれていたスタッフのみんなも、犬と私だけの奇跡のご来店に大喜びしてくれたのですが、そのことが私たちにとって、何よりものご褒美でした。
そしてもちろん「わーいわーい!無事についたー!」というこのグットすぎる感動は、すぐに先生に報告し、またまた大きなグッドをもらいました。
それにしても、私は長い間、「神様が私に大きな羽を届けにきてくれる」としんじていたのですが、ついに今日、その日がやってきたんだー!!と確信できた、ミラクルな、盲導犬デビューの日でしたヽ(・∀・)ノ