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ほっこり訓練日記

2017-12-02 09:42

ほっこり訓練日記66



こんにちは、松山真由美です。
先月、お店にパピーウォーカーの池田さん夫妻と、オラちゃんが遊びに来てくれました。
8月に来てくれた時はまだ5キロしかなかったのに、
もう17キロ、すっかり大きくなっていてびっくりでした!
前にも書きましたが、ラシッドとオラちゃんは、奇跡の異父兄弟。
気が合わないわけがなく、3歳と5ヶ月という歳の差など全く感じないのか、大興奮も大興奮!
いつも楽しそうなラシッド君ですが、大好きなパピーウォーカーのお二人と
オラちゃんに囲まれて、「まさに幸せの絶頂ー!!」
というかのように、本当に嬉しそうなラシッドに、
みんなの心はほっこりでいっぱいになりました。
こんなにも大興奮した後でも、盲導犬のお仕事は完璧にこなす、
プロ意識の高さには目を見張るものがあります。
そして、このメリハリの天才ラシッド君はなんと、盲導犬以上の奇跡を起こしたのです。
ある日の深夜、私が眠りが深すぎて全く気づかなかった時の話です。
朝起きてきた旦那さんが、
「昨日ラシッドすごかったで!ラシッドありがとうー!」
と、何かに感謝感激している様子。
一体何があったのか聞いてみてびっくり!
旦那さんは疲れがたまるとよく金縛りにあうのですが、
大きな声を出すと戻ってきます。
しかし、その日は私も眠りが深く、金縛りにあっていることに全く気がつきませんでした。
「母ちゃん、父ちゃんがー!」
と、ひとり焦ったラシッド君。
「父ちゃーん!父ちゃーん!」と、私のように高い声を出したくても出せない。
考えたラシッドはなんと、近くにあった紙袋にしっぽをバンバンぶつけ、大音量を奏でたのです。
その高音のおかげで旦那さんは金縛りから溶けて、
こちらの世界に戻ってこれたそうなのです。
目を開けるとそこにはラシッドの満面の笑みが。
「父ちゃん、気がついた?大丈夫?」
「す、すごい!ラシッド!」
その話を聞いて、普段から私の行動をよく見ているけれど、
ここまでよく分かっているなんて!と感心しました。
こうして私の代わりに旦那さんを金縛りから救出した、天才ラシッド君でした(^o^)

《助け合い 困ったときは 助け合い》